我が日本には柴犬、秋田犬、土佐犬など可愛く凛々しい犬がいますが、もちろんスロベニアにも可愛い原産犬種があります!それが今日紹介するカルストシェパードで、スロベニアまたはバルカン地方で最古の犬種です。スロベニアではKraški ovčarまたはKraševecと呼ばれています。
体高60cmで体重は40キロ前後の大型犬です。白黒のヘアーが特徴的で愛らしい瞳がなんとも言えません。絶滅の危機に瀕していたそうですがいまは順調に頭数が増えているそうです。ですがなかなかお目にかかれないカルストシェパード。その特徴をお話しします。
カルストシェパードの歴史
最初に文書の記載があったのは1558年のこと。スロベニアにある白馬、リピッツァの飼育所で働いていたフランツ・ユルコさんが、
クラスから強くて激しい犬を買うことで、母馬の安全を守ろうとした
と書いてあったそう。また、歴史家、科学者、画家であり17世紀のスロベニアの歴史を記した大天才、ヤネス・ヴァイカル・ヴァルヴァソルさんの、1689年のSlava vojvodine Kranskeの中で、
特にピウかの小川のところで、オオカミの毛皮を勢いよくふりはらえる大きく強い犬を飼育している。だから羊飼いは彼らを連れているんだ。
と書いています。よほど特徴があった犬だったのでしょうね。
性格
上の記載からもわかるように、カルストシェパードは元々は穏やかな性格ではないとわかりますよね。牧羊犬として動物の群れを野生動物から守るために、力、勇敢さ、聡明さを全面に出しちゃうと、強めな気質に思われますね。
でもよく言えば、基本的な性格は牧羊犬として羊飼いと一緒に寝床やパンを分け合ったり、人生の酸いも甘いも分かち合ってきたように、自分の主人にはどこまでも忠実で常に一緒に行動したいタイプ出そう。かわいいですね。
しかし他の人へなつきにくかったり、自分の群れ、家族などに危険が及ぶと察知すると攻撃的になってしまうのはいただけないですね。いまは牧羊犬の役割は少ないですから、しっかりトレーニングをして主従関係を明確にする事が大事だそう。正直初心者向きの犬ではないかもしれません。
絶滅危機を乗り越えて
第二次世界大戦のあたりで絶滅危機になったそうなすが、熱心な保護のおかげでいまは絶滅犬種ではなくなったそうです。なんとカルストシェパード専門のアソシエーション、協会があり、スロベニアだけではなくオーストリアやチェコなどの他の国と協力してこの犬種の保護、プロモーションに務めているそうです。
流石に日本にはいない犬だとおもうので、スロベニアにきてぜひご覧になってくださいね。
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