【ウルバンツの家】商人が作った最初の百貨店

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プレシェーレン広場にあるフランスシスコ会教会の向かって右側に、三角形に広がる壮大な建物がウルバンツの家です。

これは家と名付けられていますが、完成した1903年当初から「お店」でした。

この建物のオーナーだったフェリックス・ウルバンツさんは優秀な問屋商人。彼が大都市パリ、ウィーン、ブダペストにあるような現代的なお店、今でいうデパートを建てようと、グラーツの建築家フリードリッヒ・シグムンドに依頼しました。

19世紀中旬から後半にかけて、建設業、鉄鋼、化学工業、革製品、印刷業などリュブリャナの経済は勢いよく発展しました。しかし、お店はカウンター越しに注文して購入する古いスタイル。自由にぶらぶら歩きながら選ぶというお店がなかったそうで、商人ウルバンツさんはリュブリャナ初のデパートを立てたそうです。

建築家のシグムンドさんはフランスのアートヌーヴォーに詳しかったようで、この建物もパリスタイルのデパートのように大きく上にガラスの花びらのような装飾がある入り口が完成しました。中の装飾や間取りもパリ風です。

またデパートの上にはギリシャ神話の商人の守護神メルクールが立っています。よく見ると彼の足元のいはウルバンツさんの顔があるんですよ!

このデパートは第二次世界大戦後政府のものとなってしまいましたが、今はエンポリウムという会社のもので洋服が売られています。割とスロベニアでは高級分類される商品が売ってます。たまにふらっと入ると掘り出し物が見つかる隠れた(?!)穴場です。

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