スロベニア最大の農業フェア【AGRA】レポート

スロベニア最大の農業フェア【AGRA】レポート

今年の8/19から8/25までゴルニャ・ラドゴナで、スロベニア最大の農業フェアに通訳として参加しました。2022年はスロベニアと日本友好関係30周年記念ということで、今年は特別にジャパニーズパヴィリオンが設置され、スロベニアの方々に日本の食べ物や機械をお伝えした6日間でした。スロベニア日本大使館大使、スロベニアの農林大臣、老舗和食レストランのシェフも参加しましたし、特設ステージでは、各々参加された方のプレゼンテーションがあり、日本を伝えることができたイベントだと思います。

今回はその感想をお伝えしたいと思います。

 

(写真は特設ステージのプレゼンテーションの様子です)

日本の商品は思った以上に高評価

スロベニアの方々の反応が、思いのほか高評価だったのが嬉しかったです。本当にザ・日本といった商品も試してみると、意外といける!という方が多く、ひそかに嬉しかったですね。私が担当したものをここで取り上げたいと思います。

おせんべい

日本の伝統スナック、お煎餅。あげ煎餅の3種類の味をフェアでは提供しました。お煎餅も堅い醤油味の草加煎餅だと(私は大好きです)ハードルが高いかもしれませんが揚げ煎餅だと硬さが少なくて、ヨーロッパ向けだと思いました。

お米でできてます、ときくと「え?」って感じになっていた方々が多かったのですが、実際食べると「こんな感じなんだ!美味しいじゃないの」という方が多かったです。甘い味が人気でしたが、塩せんべいや塩こうじのしょっぱい味がおいしい!という方々もいて、興味深かったです。

日本茶はもちろん、ビールのお供にもなるし、グルテンフリーを心掛けている方にもお煎餅っていい食品だと思うんですよね。こういったお煎餅はまだスロベニアでは流通していないそうで、これからどうなるか本当に見ものです。

サツマイモ強し

意外にもサツマイモの興味が思ったよりもすごかったんですね。スロベニアはジャガイモをたくさん食べますし、ここにもサツマイモがあるので、日本のサツマイモにも興味が出たようです。私も今回改めて知ったのですが、ヨーロッパのサツマイモと日本のそれはまるで別物。ヨーロッパは実がオレンジ色で水分が多く、結構繊維質ですが日本のサツマイモは実がしっかりして皮が薄く、甘みがすごいんです。皮も食べれることに驚いた方もたくさんいましたね。

見た目は違ってもスロベニアと一緒でしょ?と思って試食された人の顔を見るのがとっても面白かったです(笑)。皆さん想像以上のおいしさだったようで、そして「やきぐりみたい!」という感想がとーっても多かったです。

サツマイモは茹でるよりも、蒸したり焼き芋にして皮ごと食べたほうが栄養が逃げないお勧めの調理方法ですが、デザートだったりスープだったり色々活用できて、スロベニアでも流行るといいなと思うんですよね。

和牛

世界で有名な和牛もフェアに登場しました。WAGYUという日本語がスロベニアでも伝わっているほど、知られている食材の一つであります。スロベニアでは、和牛といったら神戸牛というイメージがありますが、今回は飛騨牛や京都、北海道からの和牛がフェアに登場。

実際試食された方のおいしそうな顔ったら!しかも、スロベニアまたはヨーロッパで一般的な厚切りではなく、薄くスライスしてある肩肉の味に感動している方がたくさんいました。サラミや生ハムは薄く切るのに、お肉はそうしないのがヨーロッパなので、味や食べ方に感動があったのではと思います。しかしみなさんそのお値段を聞くとみんなびっくり。それはそのはず、日本でも和牛は最高級レベルのお肉で、スロベニアの牛肉の10倍以上の値段がする部位もあります。

和牛が実際おいしくスロベニアで食べられるようになる日がくるのは、少し遠くなると思います。

泡盛リキュール

スロベニア人はお酒大好き(笑)柚子、ショウガ、梅、シークワーサー、コーヒー、また黒糖ラムも並びました。飲みやすく、おいしいという感想で、柚子のリキュールはここで飲まれるリモンチェッロみたいな味だね、という方もいてこっちがなるほどねという感じ。

ラムは50度のアルコール度数なのに、焼ける感じがなく本当に飲みやすい一品。コーヒーリキュールもアイスクリームと合わせたり、ビールと合わせてオリジナルカクテルにしてみたりと、私も学ぶことが多くて勉強になりました。

泡盛だけだと、ハードルが高い感じがしましたが日本のフルーツや野菜と合わせたリキュールだとぐんと飲みやすくアルコールも10から12度とワインのよう。バーとかでおけないのかなとも思ってしまいました。

また泡盛って、ジャポニカ米じゃなくてロングライスから作っているお酒ということも学び本当に目からうろこでした。

お酒の説明をする著者

学びが多い

私は言うまでもなく日本国籍の日本人なのですが、このフェアで学んだことが本当に多かったです。

お煎餅で使われるお米がどのように分けられているのか、

和牛の種類や飼育方法、ランクのつけ方、

泡盛の製法や

サツマイモ農家さんの努力、

すべて目がうろこ。そして生産者や卸業の方々の取り組みにとっても感動しています。こういうファクトをスロベニアの人にお伝え出来たことは大いにプラスだったと思いたいです。

お肉にしても、お酒にしても、おいしいお寿司にしてもやはり日本と同等のクオリティーで出すのであれば、値段は日本の何倍にもなります。また、日本と全く同じメニューや商品を提供したとしてここで人気になるかはわかりません。

ただ、西ヨーロッパでも、初めは高級志向な和食というのは人気がなかったそうですが、例えばドイツでは懐石料理屋さんまで出ているというレベルまでに。日本と比較し何倍も高額になってしまう食材でも、購入するお客様が増えているそうなんですよね。

スロベニアでこれからどのように和食が広まるか、しっかり観察していきたいと思います。

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