メリークリスマス！スロベニアで食べられるクリスマス料理♪

伝統的なクリスマスパン

大きく表面に装飾がされている甘いミルクパンのような味のパンです。かなり昔から食べられているそうで、言い伝えには、豊作になるものとあるらしく、昔の人はこのパンを家畜にあげたり畑の隅に埋めたりしていたそうです。

思えば、スロベニアにはたくさんの種類のパンがありますが、甘いパンというのは少ない気がします。日本は「菓子パン」が定着していますが、ここではパンが甘いというのはあまりないことなんですね。

定番の肉料理

新年に向けてですので、豪華に肉料理が出ます。この時期になると豚を殺して、冬に備えて保存食としてソーセージが作られてきました。スロベニアでは、この一連のイベントをコリーナというんですね。各地域でそのレシピは様々で、ホワイトソーセージ、ブラッドソーセージ（血のソーセージで真っ黒）などを作ります。スロベニアでは豚の血やその他お米やハーブ、豚のお肉（部位は耳とか結構使われなさそうな部位だそうです）を入れたソーセージをクルヴァビッツァといいます。正直好き嫌いが分かれる一品。しかも味がお店やご家庭によってぜー－－んぜん違うんです。私はあるお店のやつはまったく受け付けず、おばさんが作ってくれた手作りのものは全然いけます。

とにかく、コリーナで作ったソーセージはクリスマスなど祝日に出されます。まさに昔の方の習慣が受け継がれているといえます。

今はお店に行けば一年中ソーセージが食べられますが、昔はそうはいきませんでした。

大きな家畜を一匹殺すというということは大仕事ですし、冷蔵庫もない中大事なお肉を捨てることなくいただくようにこういう習慣が根付いていると思います。スロベニアでは豚は捨てるところはないともいうんですね。どの部位も食するし、もう豚の川や油まで一般的なスーパーでも売られています。まるで日本でいうクジラのような感覚。

ソーセージの他に豚のブロック肉をオーブンで焼く、ローストポーク、スロベニア語でペチェンカもよく食べられます。一つ一つが大きいのですが、おいしいペチェンカは、小さい塊で作るのは難しいそうです。180~200度のオーブンで1時間焼き、途中で白ワインやビールをかければおいしいソースになります。

また昔は、去勢した雄鶏（スロベニア語ではコプン）のローストも身分の高い人の間で食べられていたそう。何しろそのお肉は柔らかくジューシーで美味しかったそうです。今ではあんまりお店では見かけないような気がしますが、いずれ試してみたいとは思います。