ピランはコペルやイゾラと同じように、およそ500年にわたりヴェネチア帝国の下にあった街です。それによってヴェネチア風の建築など文化的なめんでもその影響を受けており、人口もイタリア人が多かったとされています。昔は、海の街らしく塩づくり、漁業、航海などが盛んで、いまは観光業や海運業が主な産業となっています。
観光の面から言うと、このピランはアドリア海に面する街の中でも最もきれいで、かわいらしい街といえると思います。
ピランの見逃せないスポット3選
① タルティーニ広場
タルティーニ広場ピラン旧市街のメイン広場で、ここから様々なスポットへとつながる大事な場所です。この広場の中心に像が立っているのですが、これはピラン出身のバイオリニストで作曲家のジョジェッペ・タルティーニ。彼はフィレンツェ出身の父と、ピランの裕福で伝統的で格式高い家族出身の母から生まれました。父は彼を聖職者にしたかったそうですが、彼はそれに反しイタリアのパドヴァで法律を勉強しました。その途中ある女性と結婚しますが、家族はこれに反対し、かれは逃げるようにアッシジへ。そこの修道院で集中的にバイオリンを勉強し、音楽の才能を開花させイタリアで活躍しました。
この偉人をたたえ、ピランには彼の名前にあやかった広場が建設されています。周辺には彼の生家、ヴェネチア建築、海洋博物館、聖ジョージ大聖堂や市場に続く道が広がり、まさに旧市街の中心といえるでしょう。
ここから観光をスタートさせるのがベストだと思います。
② 聖ジョージ大聖堂
タルティーニ広場からすでに見える高い塔は、大聖堂の一部です。ピランの中で一番大きな教会建築となっており、今の教会は17世紀に建てらえたもので、バロックスタイルとなっています。この教会からはタルティーニ広場が見下ろせて、反対側からはアドリア海や地元の人が使うビーチが見えます。また、クロアチアとイタリアもみえることができ、ピランの地理的な場所がしっかり感じることができる場所です。
教会、またはベルタワーへの入場もできます。
③ 要塞
およそ7世紀ごろに記載がある、ピランの要塞からはピランのタルティーニ広場、大聖堂はもちろん、壮大なアドリア海、旧市街の赤屋根の建物が見渡せます。敵からの攻撃を防ぐため、2度増築を重ねた要塞から見える景色は圧巻です。ピランはこの要塞の外側で発展し、まさに街との境界を示す建物といえます。
クロアチアの有名な観光地、ドブロブニクが魔女の宅急便のモデルとなったいわれて有名ですが、正直ピランのほうがそれににているのでは?と疑うほどかわいらしい景色です。ぜひピランへ来たら足を延ばしてほしい場所です。
④ 小さな小道
そのほか、ピランの旧市街はどこも写真映えするきれいな場所にあふれています。細かい小道も果敢に入っていくとかわいい猫や壁、カフェにレストランに、アイスクリーム屋さんにお土産屋さん、地元の人のようすだったり思わぬ風景に出会えます。せっかくですから、時間を取ってゆっくり散歩もしてほしいと思います。
そして漁業が盛んな街ですから、ぜひ魚料理も堪能していってほしいです。ピランが位置するイスとリア半島で生産されているオリーブオイルやワインも試してみる価値が大いにあります。
ピランへ行きましょう!
首都リュブリャナからは車(およそ1時間半)またはバスで行けるピランは、首都とは違う気候、雰囲気、食事が味わえ、同じ国とは思えないほどの違いがあります。
スロベニアの南西部でクロアチやイタリアとも近いですし、世界遺産シュコツィヤン鍾乳洞やスロベニア1の観光地ポストイナ鍾乳洞を行き来するツアーもあります。
ぜひピランを行き先の一つに加えてみてくださいね。
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