世界蜂の日/World Bee Day

2018年、Wold Bee Dayが5月20日に制定されましたのですが、これは国連が制定しましたが、スロベニア主導で進められたプロジェクトだとご存知でしたか?

そもそも蜂の日って何?必要なの??なぜ?!と思われる方がいらっしゃると思います。私もその一人でした。これには大きな問題、スロベニアの産業が絡んでいます。

養蜂大国のスロベニア

実はスロベニアは養蜂大国です。1000人に4人の割合で養蜂家がいまして、この割合はEUでトップ。養蜂の開始は13世紀中頃に確認されているので、もう600年も続くスロベニアで大切な産業です。
しかもスロベニア人なら誰もが知っている、アントン・ヤンシャ(1734-1773) という養蜂家がいます。彼は現代養蜂のパイオニアです。彼の技術は女帝マリア・テレジアも知るところとなり、実際ウィーンに招待され養蜂技術を教えることになりました。彼の死後、その技術は教科書となり後の養蜂家は彼の技術を学ぶことが義務となったほどです。

スロベニアには素晴らしいはちみつ職人さんがいることが想像できるでしょうか?

スロベニアの働きバチ、カルニオラの蜂

蜂蜜に欠かせないのが、ハチです!養蜂家の技術だけでなく、スロベニアには優れたハチがいるんですね。それがカルニオラの蜂。攻撃的でなく穏やかで、餌もそれほどいらず、方向感覚が優れているハチです。このハチ無くして、スロベニアの蜂蜜は作れません。

蜂が果たしている大切な役割

はちみつの為だけに蜂が必要というわけではなく、蜂のもう一つの大切な役割は「受粉」を助けること。国連機関の食料農業機関FAOによると、主要穀物の90%は受粉によって作られていて、蜂がいなくてはいつかは食料危機がおき、飢餓が増えてしまうと警告しています。

穀物だけではなく果物や野菜だっていつかは不足してしまうことは予想できますよね。

蜂の減少

しかしながら、世界規模でミツバチの減少問題が報告されています。日本でもミツバチの減少が問題となっているそうなのですが、CCD=蜂群崩壊症候群と言って、みつばちの群れが巣へ帰って来ず、いなくなってしまう減少がヨーロッパ、アメリカ、中南米、インド、中国でも報告されているのです。

様々な理由がありいまだに科学的根拠は強くないのですが、農薬の使用、遺伝子組み換え食品が出てきて自然な環境を壊したことによることが減少理由ではないかという仮説があります。まあ、聞いただけでも蜂だけではなく全ての環境においてよくないなと感じますよね。

スロベニア主導でプロジェクトが進んだわけ

スロベニアはこの事態を2015年、つまり6年前から国連に訴えていました。養蜂の歴史もあり、問題意識も高く、しかも2011年にいち早く、ハチの減少になるのではないかと言われている農薬の使用を中止した国として、蜂の日の制定に関わりました。しかも5月20日はアントン・ヤンシャの誕生日なんです。
このニュースはスロベニアで大きく報道されました。私もスロベニアの養蜂、環境問題、食べ物について考える機会となり、勉強になりました。ラジオで話す機会もいただき、微々たるものながらスロベニアの魅力や可能性も伝えることができたのではないか、と思います。

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