【Laško(ラシュコ)ビール】ラシュコ生まれのグリーンラベル

スロベニア料理

ラシュコビールは、ウニオンビールと並んでスロベニア大衆向けビールの2トップです。

赤のウニオンに対しラシュコはグリーンラベルでユニコーンが書かれています。味としてはウニオンが甘めでラシュコのほうが苦めという感じで、好みが二分に分かれますね。スロベニア国内にいれば、この二つは確実にお店においてあります。

ラシュコビールの歴史

1880年代のラシュコビール工場の様子(写真はWikipediaから)

このビールは1825年、19世紀初頭に職人で医師のフランツ・ゲイヤーさんがクラフトビールを始めたことが始まりでした。ストーンビールというビールを13年わたり製造していたそうです。これビールで、木製の樽で麦芽を作り発酵させ、その過程で火で熱した石を使うことからこのような名前になりました。

13年後リムスケトプリッツェ(Rimske toplice)のオーナー、ハインリッヒ・オーガスト・ウーリッヒ氏がこのビール工場を買い取りました。その後ラシュコビールを自分のスパで提供したり、イタリアのトリエステで販売、またインドのコルカタやエジプトのアレクサンドリアでもこのビールが飲まれたそうです。

その後1889年ラシュコビールの父といわれているシモン・クケッツ氏にが新たにオーナーとなり、今現在飲まれているラシュコビールが製造されるようになりました。彼は非常に優秀な実業家であったと歴史書には記載されているそうです。第二次世界大戦時にはビール工場がドイツに乗っ取られたり、爆撃を受けたり、そして戦後の不景気の影響でいろいろな危機に直面しますが、後に復活します。

シモン氏。(写真はWikipediaから)

近年ではまずウニオンビールを買収し、現在はハイネケンの傘下に入っていますが、ラシュコビールブランドは健在です。

ラシュコビールを試してみよう!

ラシュコビールはラガーはもちろんですが、黒ビール、ラドレルというジュースとミックスされた飲み物(アルコール度数は2パーセント)や白ビールなど色々な種類が出ています。ぜひスロベニアでラシュコビールを試してみてくださいね。

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