スロベニアにはEUが制定した原産地名称保護制度に規定されたスロベニアの伝統料理があり、このジュリクロフィはその一つです。この制度では、ジュリクロフィの伝統的な作り方やレシピが保護されているそうです。おそらく、レストランなどで勝手に伝統的な作り方を無視したジュリクロフィを提供することは禁じられているということですね。
しかしながら実は文献が十分になく、正式なレシピは不明ですが19世紀中頃に料理されだしていることがわかっています(笑)
このジュリクロフィはミニ餃子のような外見ですが、小麦に卵や牛乳を入れた生地にジャガイモや、玉ねぎ、細かく切り刻んだラードまたは燻製したベーコンを包んだもので、見た目は似てるかもしれないけど、味は日本の餃子とは全然違います。伝統的には、バカルツァ(Bakalca)というラムと野菜で作ったソースで食べます。
お家では、このジュリクロフィを一から作るということはまれで、お店で買ったものに色々なソースを合わせます。バターだけの場合もあるし、付け合わせとして食べることもあります。
少しだけでもお腹にしっかりたまる料理で、赤ワインと合うと思います。イドリヤではもちろん、スロベニア料理を提供しているレストランでは必ず提供される料理です。
ぜひスロベニアへ来たら試してみてくださいね。
また、このジュリクロフィが生まれたのはイドリアという街で、さらに水銀鉱山とボビンレースで有名な街です。観光地としても魅力的な街ですので、ぜひ足を延ばしてみてください。
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