アルプス地方には、スロベニアで一番高いユリアンアルプス、カムニシュコ- サヴィンスケアルプス、カラヴァンケという3つの山脈から成り立っています。これの山脈の高さは全て2000m以上で森林限界、つまり高い木々が成長できない地域となっています。
ユリアンアルプス
3つの山脈の中で最も広大なのはユリアンアルプスです。2864mのスロベニアで一番高い山であるトリグラウはここに位置します。もちろんこれでだけではなく、他にクルン、プリソイニックなど美しい山がそびえています。冬は雪化粧、夏は太陽が照って、青と白い大地(石灰質の土地です)そして緑の木々のコントラストが素晴らしい場所です。
ユリアンアルプスの南東には、木々が生い茂った山々、ポクリューカ(Pokljuka)、メジャクラ(Mežakla)、イェロヴィッツァ(Jelovica)があります。
ユリアンアルプスの西側にはコリトニッツァ川とともにソチャ渓谷があります。ボヴェッツという街にはソシュカ渓谷が広がっています。ソシュカ渓谷の上部はトレンタと呼ばれる場所で有名です。交通が良くなく放棄されていましたが、今が観光業がテコ入れをして、夏避暑地として訪れる人々が増えてきました。ソチャ川のラフティングやキャンプなど自然を愛する人にはぴったりのアクティビティーがたくさんああります。
ユリアンアルプスの南西部には、ボヒンがあります。小さく深い盆地があり、それは有名な氷河湖、ボヒン湖となります。このボヒン湖の源流はサヴァ・ボヒン川です。サヴァ川はスロベニアで一番長い川で、クロアチア、ボスニア、を通りセルビアでダニューブ川となる川なのですが、その分流として、サヴァ・ボヒン川の他にサヴァ・ドリンカという川もあります。この川はユリアンアルプスの上部にあるドリーナと呼ばれる渓谷を流れていて、この渓谷はユリアンアルプスとカラヴァンケの境界に位置しています。そしてそこに位置しているのが、アルプスの観光名所として有名なクランスカ・ゴラです。あのスキージャンプ選手、葛西紀明選手はこのクランスカ・ゴラで練習することもあるんですよ。ここから西へ約15キロいきますと、産業で有名なイェセニッツェという街があります。
ユリアンアルプスを含むこれらの地域はなんと、トリグラウ国立自然公園となっていてお隣の国のイタリアやからオーストリア、もちろん地元の人もよく訪れる観光スポットになっています。車で観光する方が多いですね。ハイキングをしに行かなくても、ドライブで景色を見るだけでもリフレッシュできる場所です。
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