クラス(Kras)の生活

スロベニアの習慣

親戚にお呼ばれしてクラス地方へ言ってきました。このクラスはドイツ語でカルストと言いまして、みなさんご存知のカルスト地形の語源になった地域です。土地が石灰質で土地は石、石、石、石!雨水や地下水など、水に溶解しやすい土地で、これで鍾乳洞ができたりもします。したがってこの地域、鍾乳洞が多いです!

そもそも親戚のおばさん、おじさんは引退後この土地に移り住み、野菜、果物(桃や杏子が育つんです)、ワインを作って生活すると言うことで新しいお家を建築中ですが、すでにワイン畑や野菜畑があり、ワインも作っているんです。

テラン〜クラスの赤ワイン

3年前この畑の開墾をお手伝いしました。手作業で石灰石を避けること数時間、でもまだまだ石が出てくる。。トラクターや鍬を使って頑張りました。去年は多くのブドウが害虫にやられてしまって多くの量を作れなかったそうですが、今年は気温が低くてブドウの成長が遅いそうです。でも今年こそは満足のいくワインを作りたいと言ってました。

このワインがテラン(Teran)です。美味しかった。。飲みやすい赤ワインってすごい。このワインのブドウの種類はレフォシュクといい、スロベニアの西側、プリモルスカ地域を代表する赤ワイン。(マレジゲを思い出してください!)しかし、そのブドウがこのクラスの土地で育ちそれをワインにすると、テランと言う銘柄になります。もともと石が多く、ミネラル豊富な土地でそれが味に反映されるとか。私はレフォシュクよりテラン派です。

家庭菜園

クラスに限らずスロベニアは家庭菜園の文化が根付いていると思います。庭に畑があったりお花を植えるスペースがあるのがスロベニア流。コロナのロックダウン中、アパート暮らしのお友達も庭が欲しかったと言うし、そんな彼女もベランダスペースで家庭菜園や植物を育てています。でもこのクラスでおばさんの近所ではあまり野菜を育てているご家庭を見ませんでした。

土地が赤いのがわかりますよね。いちご、マメ、玉ねぎ、じゃがいも、レタスを植えているそう。実はワイン畑はよく目につくのですが、野菜を育てているご家庭はなかなか見ないんですよね。おばさんはとても働き者です。きっと鉄分ミネラル豊富な野菜に育つことでしょう。

これは果物の木。なし、りんご、もも、さくらんぼそしてオリーブの樹も!クラスの土地は果物でも有名なので、完璧です。スロベニアの小さい小ぶりな梨が本当に美味しいんですよね。

石、石、石(笑)

畑にもちらっと映っていましたが、ここは石に不自由はしないので、囲いを石で作ったり、この地域の伝統的なお家も石造り。そしてこの写真、丘のとりではDebela grižaと言って先史時代のもので、保存状態がとっても言いそうです。英語ではHillfort,スロベニア語ではGradiščeと言いまして、ヨーロッパでよく見られる建物で考古学遺跡です。

ワンちゃんが放し飼いになっていたり、なんと馬やポニー、ヤギもいてなんとのどかなんだろうと久しぶりに感激しました。

ここで大切なことは、、、

そしてクラス地方は小さな村が多く、お家同士が密接して立っていることが多いです。したがってご近所づきあいは大切なこと。近いからこそ喧嘩をしたり色々ありますが、うまくやっていくことがとっても大事なんです。おばさんたちはまだ引っ越していないですけど、週末にはここへきて畑仕事などをしながらリラックスします。しっかりこの土地に馴染んでいて微笑ましいです。私にはない能力なので学ぶことが多いです。またすぐ行きたいですねー。

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