11月中旬に、Vinska pot rovi pod kranjemというワインイベントに参加してきました。クランという、ゴレンスカ地方最大の町で行われたワインイベントなのですが、このrovi pod kranjemという地下トンネル、およそ1キロのなかにスロベニアのワイナリーさんが待機していて、入場料を払えば3時間で好きなだけワインを試飲できるというイベントです。
まず多くの人でにぎわっていたことは言うまでもないですが、嘘ではなくすべてのワイナリーさんが提供していたワインがほんとー--においしかったです。住んで何年にもなりますが、初めて試した種類もあってワインの奥深さ、スロベニアワインの質の高さに大感激しました。
イベントで感動した美味のワイン
その中でも美味だったワインを紹介したいと思います。こういった銘柄をスロベニアで、または日本で見かけたら試してみる価値があると思います。
Šipon (シポン)
シポンは主にポドラヴリェというスロベニア北東部の位置する、プレクムリェという地域で主に生産されている有名な種類のブドウを使った辛口ワインです。実はこの種類のワインを始めて飲みました。ワイナリーの女性が進めてくれなかったら絶対飲まなかったワインだと思います。なんと恥ずかしいことでしょう。
この北東部、プレクムリェは長年ワイン生産の歴史がある場所ですが、その評価は最近までスロベニアでは決して良いとは言えないものだったそうです。理由として、ワイナリーさんは日常で楽しむ生産などもわりとシンプルなワインを生産していたためだといわれています。しかし、若い世代たちはその評価をまさに覆す良質のワインを作り始めているんです。白ワインが有名ですが、赤ワインもあるそうです。
このイベントでは一本10€で売っていたのに、トンネルの最初の部分で試飲したためなぜか購入をためらってしまいました!リュブリャナのお店でもなかなかみないので、本当に今度見かけたときは購入マストだと思ってます。
本当に超一押しワインです!
ロゼワイン
赤、白、オレンジワインと飲んだことがありますが、ロゼって全然飲んだことがありませんでした。しかし、今回プリモルスカ地方で生産されている、レフォシュクという赤ワインから作ったロゼを試飲して、その美味しさに感動。購入してしまいました。
ワイン通の方ならご存じだと思いますが一応説明すると、ロゼワインは赤と白ワインを混ぜ合わせたものではありません。
さいしょに黒ブドウを皮ごとつぶしてジュースを作ります。黒ブドウでも白ブドウでも皮を除いた果汁は白!赤ワインの場合は皮も一緒に発行させ、オレンジワインの場合は白ブドウの川も一緒に発酵させるマセレーションという製法があります。
ロゼワインを作るにはその果汁に皮を浸す時間を減らすことで、ワインの色がピンクになるわけです。本当にワインづくりも奥が深いですね。本当に私好みの味でしたので、購入してしまいました。ぜひ、レフォシュクから作られたロゼワインを見かけたら一度お試しいただくことをお勧めします。
Teran(テラン)
テランはプリモルスカ地方の、とくにクラスという場所で有名なワインです。ブドウの種類はレフォシュクなのですが、育つ土壌が少し異なります。土壌は鉄の成分を含んだまさに赤い台地、テラロッサでワインの色も本当に黒のような赤です。味も濃い。
このイベントでは様々なテランを味わえましたがどれも本当においしかったです。おそらく日本はもちろん、世界にもそこまで出回っているワインではないと思うので、ぜひスロベニアへ来たら試してほしい一本です。
そしてこのイベントで本当に面白かったのが、このテランの赤いシャンパンを飲めたこと!スロベニアに住む人たちにとってもとってもレアな商品でおいしかったですよー。でもやっぱり普通のテランがおいしかったです。
興味深かった味
デザートにはコーヒー派の私ですが、デザートワインという、そのままでも甘くておいしい、そしてスイーツとも一緒に飲めるワインもありました。アルコール度数も低めで、ワイン初心者の方にもピッタリだと思います。
またはちみつはスロベニアの名産で、はちみつリキュールがあるのは知っていたのですが、はちみつのワインも試飲できました。はちみつ特有の風味もかんじつつ、しっかりワインの味になっていてびっくり!甘口はもちろん、おいしかったのはハーフドライの味。
スロベニアワインの奥深さを学んだ一日でした。なにより本当に楽しいイベントでした。
スロベニアに来たらワインテイスティングはマストです♪
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