日本の皆さんにとっては意外かもしれませんが、スロベニアは去年の10月から飲食店は全店閉店営業でした。お持ち帰りはOKだったのですが、店内の飲食は禁止だったんです。半年ぶりにテラス席のみオープンとなりました。首都、リュブリャナの旧市街やバーは大混雑だったようです。ざっとこれまでのスロベニアの対応を書いていきたいと思います。
去年の今頃。。。。
コロナウイルスが話題になり早一年。本当にあっという間でした。しかしながら一年経っても世界中で猛威を振るい、鎮静する兆しがありつつも被害が深刻な国がたくさんありますね。スロベニアでも例外でなく、今でも毎日千人近くの人が感染している状況です。
一年前の4月、スロベニアは完全なロックダウンでした。とても天気が良くてそれが非常にイライラさせたことを思い出します。初めてこんなに多くの人がマスクをして歩いているのを見て、衝撃でしたね。スーパーでは手袋着用も義務でした。
そして4月には他の市への移動も禁止されました。例えば首都リュブリャナに住んでいる人はそこから出てはいけないということです。また秋からは「門限」も始まったんです。夜9時から朝の6時までは外出禁止です。私の経験によると警察が門限を破っている人を取り締まっているのを見ましたし、ありえない場所に経っていて車も止めて事情聴取する現場も見ました(間一髪私は受けずにすみました)。
罰金が400€もするので普段ルールを守らない人も厳密に守っていました。
スーパーで
まず入店できる人数制限があり、警備員の人が入場者数を取り締まったり、お年寄りや妊婦さんの入場時間が決まっていたり、とにかくルールが急に増えました。手の消毒、マスク、手袋は必須でした。お隣のイタリアが深刻な状況でしたので、スロベニアも真剣に捉えていたんだと思います。
入口出口が細かく決まって、人がどう移動するか導線も決まっていましたし、最初は買い物カゴの使用がOKだったのに、カートのみになったり(これがまた店を狭くさせて困った)ガラッと様変わりしましたね。
最初の頃はスロベニアの家庭料理で大切な玉ねぎやお肉がなかったり、冷凍食品もごそっとなくなっていてびっくり。そしてヨーロッパアルアルなのか、イーストもしょっちゅう売り切れです!在宅ワークや休業状態で時間がたっぷりあるので手作りのパンとかピザを作るご家庭が増えたんでしょうね。
学業も仕事もオンラインで
スロベニアも学校や幼稚園、大学も閉鎖となり、オンラインでの授業に切り替わりました。どの国でも急を要する事態でしたが、本当に先生方もオンラインでさっと対応してえらい!そして小さなお子さんを抱える親御さんたちを考えると本当に頭がさがる思いです。
この時期zoomを使った会議が多発し、私も戸惑った一人です。普段は家の狭さなんて気にしなかったのに、仕事となるとスペースが必要ですよね。閉じ込められて気づきました。
ワクチン
スロベニアはヨーロッパの中ではワクチン接種のスピードは遅めです。問題となっているアストラゼネカのワクチンは今の所使用され続けています。主人のおばさんはそのワクチンを接種したのですが、1週間熱が出て仕事を病欠したそうです。心配ですね。
ですがその予約の仕方はオンラインで速やかにできます。またスロベニア人はかかりつけ医というのがみんなありますので、そこへ行ってワクチンを打てるんですね。ただし基本的には高齢の方、高校卒業試験を受ける学生の方、学校の先生、エッセンシャルワーカーの方々など優先順位があります。細かく事情が変わりますが、少しずつワクチンを打てる状態です。私はいつ打てるかなー。
金銭的な補償
これも速やかに行われたと実感しています。まず観光業や飲食店は国から営業禁止を言い渡されましたので、国がロックダウンが始まった去年の3月から5月分の補償を出しました。そのあとは再びロックダウンが始まった秋から冬の3ヶ月と補償が続きました。自営業の方、フリーランスの方も対象になったのです。
申請もオンラインで3クリックするだけ。本当に速やかでした。私もその恩恵を受けた一人です。今は補償を受けた個人、団体で売り上げがそこまで落ちなかった場合は補償金額の何パーセントを返金するように、という決まりがあるそうですが、それでも迅速に補償してくれたのはありがたいなと思います。
少しずつ日常へ
今は門限も解除され、国内を制限なく移動でき、テラス席での飲食が出来、学校へも生徒さんたちは普通に通える状態です。観光業の再開はまだ先ですが少しずつオープンになっています(ならなきゃいけないよな)。ただ去年も夏は完全解放だったのに、秋にググッと厳しく生活が制限されたので、本当に終息がいつになるかはわかりませんよね。
日本も今大変な時ですが、早く安全なワクチンが広まってウイルスの対処法が見つかることを願ってやみません。
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