コロナウイルスワクチン接種の予約がスムーズに行くかも?!

person getting his blood check スロベニアの今
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スロベニアはEUの中では中ぐらいのペースでワクチン接種が進んでいます。問題が指摘されているアストロゼネカ、ファイザー、ジョンソン&ジョンソン、モデルネと様々な種類のワクチンを取り入れてまずは第一回目の接種を国民が済むことができるように政府や医療関係者が一丸となって取り組んでいます。私は30代女性でなんの疾患もないですが、速やかに申請が終わり今さっきシステムに入ったことを確認しました。

スロベニアの医療システム

ワクチン予約に関係しているスロベニアの医療システムを少しお話ししたいと思います。そもそもスロベニアは国民健康保険が医療をカバーしています。もちろん整形手術や歯のホワイトニング、ある種類の予防接種など例外はありますが、ほぼこの保険で入院や手術がまかなえる仕組みとなっています。このコロナウイルスワクチンも保険がカバーしているので、無料です。

保険の種類

保険は国民健康保険とプライベートで保険会社に払う保険があります。国民健康保険はほぼ義務で、もし一旦就職すると会社が負担することになります。もしお子様がいる場合は26才になるまで両親の扶養で保険がカバーできます。プライベートの保険は月々約30ユーロほどで(毎年値上げされてるんです)この二つの保険に加入していることで、ほぼ全ての医療サービスが無料となります。これにはガン検診、出産、手術、入院も入っています。

しかし国の医療機関は長い待ち時間が問題となっています。普段の検診はもちろん、例えばMRIや乳がんのマンモグラフィーなど半年待ちと言う状態が普通です。そこで今では国立病院とプライベートクリニックがあります。もちろんプライベートでは医師も看護師も優しくサービスが良く、待ち時間が少なく、清潔感が高めと言う話をよく聞きます。しかし、国民健康保険を収めているのに、国から満足な医療サービスが受けられないことに不満を持っている国民もいます。

みんな持っている主治医・かかりつけ医

スロベニアではかかりつけ医がいることが普通です。赤ちゃんが生まれたら1ヶ月検診がありますが、その時に親は小児科医に連絡をし主治医を探します。その後、検診が必要な時はそのドクターに直接連絡をし診察を受けるようになるのです。小児科が終わったら普通の病院へと引き継ぎが行われ、必ず主治医を通して診察が行われます。

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担当の歯科医もいるのが普通です。女性はそれにプラスして産婦人科医も決めるようになります。ちなみに私、実は歯科医がいないのですが、この普通のかかりつけ医と産婦人科医は移住8年目ぐらいにして持つことができました!最初はどうも胸にしこりがあるような気がして、近くの病院に行き「ずっと健康そのものので病院のお世話になっていなかったのでかかりつけ医がいないのですが、診察できるか」と聞いたところあっさり診察ができ、ついでに主治医になってくれました。産婦人科も同じような経緯でスムーズに行きました。

このパーソナルドクターの有無は非常に重要です。自分の体をずっと見てくれているわけだし、まずさらなる重大な検査が必要な場合は、彼らの推薦書がなければ受けられません。病欠手当なども彼らの診断書がなければ受理されないので、速やかに決める必要があるんですね。

スロベニアでのコロナワクチンの予約方法

ここでようやく本題ですが、2月には第一回目の接種が始まりました。この時点では80才以上の高齢者の接種が最優先でした。この時はまず病院、かかりつけ医から患者さんへ連絡が行きワクチン接種が行われたそうです。それ以外では直接主治医にワクチン接種希望を伝えるか、オンラインでの申請で行われました。

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今ではオンラインの申請に国は予算を費やしています。最初は私もオンラインで申請しました。自分の連絡先、日本でいうマイナンバーを登録するだけ、ととてもシンプル。今はzVemと言うシステムで予約を管理しています。私のデータがシステムに入ったこと、携帯メールで連絡が来ることがわかりました。

今は高校卒業試験を控えている学生が優先となっている他、年齢や疾患を考慮した上でおそらく私は遅めの接種となるでしょう。しかしながらこのスムーズな対応に感激しています。日本のような混乱は見受けられません。

昨年秋からほぼ毎日およそ1000人近くの人が感染しているなか、よく持ちこたえていると思うのです。隔離生活も「要請」ではなく、しっかり隔離を法律で決定し、破った場合の罰則も徹底してコントロールしている上、営業停止の場合はわずかですが補償もするという決断はとても迅速だったっと思います。

早く世界中でウイルスがなくなることを願うばかりです。

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