プレシェーレン広場にそびえ立つピンクの教会は、フランシスコ会教会です。正式名称はマリア様の受胎告知教会(Cerkev Marijega oznanjenja )と言います。
実は教会の横、向かって左(チョポヴァストリート)、そして奥(ナゾレヴァストリート)にも伸びている建物がありますが、これは修道院だった場所です。まさにこの広場のアイコンで広場の名前にもなっているプレシェーレン像よりも強いインパクトを放っていますよね。
時間がかかった教会建築
ここに教会を立てたのはアウグスティン修道士たちで1314年のこと。しかし1492年のトルコの攻撃、1645年の火事など何度か大きな被害にあいながらもその都度教会を立てました。
今現在の教会は17世紀半ば(1646年から1660年の間と言われています)に建てられたものです。実際1784年に非常にリベラルな君主、女帝マリア・テレジアの息子ヨーゼフ2世によって彼らの活動は禁止されるまで(彼は様々な宗教活動を禁じています)アウグスティン修道士たちは併設されていた修道院に住んでいたんですね。それ以降はフランシス会修道士たちがこの場所にやって来て、教会や修道院を引き継ぎます。
綺麗なファサードは1700年に完成し、二本のベルタワーは1719年に完成しました。長い時間をかけて今の形にたどり着きました。やはり費用がないと工事が長引きますね。いつの時代も変わりません。
教会の中はバロック風
内部のメイン祭壇はヴェネチア出身の彫刻家、フランチェスコ・ロッバの18世紀中頃の作品です。またスロベニアを代表するバロック画家マテウシュ・ラングスが19世紀中頃フラスコ画を描きました。また1935〜1936年にはこれまたスロベニアを代表する印象派画家のマテイ・ステルネンが天井を描いています。
内部もゆっくりと完成しました。
掘れば掘るほど深い歴史に包まれているフランシスコ会教会。プレシェーレン広場でみなさんを待ってます!
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